2014年2月28日金曜日

at first i was afraid, i was hospitalized

27日

09時
明日は抜釘手術だ。
ふと外を見ると、小雨に濡らされた竹林の碧が飛び込む。
今の気分のような天気だな、などとひとりごちながら手に持ったコニャックをサイドテーブルへ。
グラスを置いた音で、膝に乗っていたペルシャ猫がまどろみから覚め何かを確認するかのように視線をこちらへむけた。
喉を鳴らして、私に鳴く。
「ロンブローゾー」

11時
入院受付を済ませる。
ふちが薄いおしゃれなめがねの奥で、お姉さんの目が問いかけているようだ。
なぜあなたはここにいるの?と。
生まれてすみません。

12時
食事が届く。
揚げ出し豆腐がうまい。
この量なら、あと5定食ほど食べられる。
そういえば、ある筋から食事が増やせるとか聞いたのを思い出した。
試してみるか?みまいか?それが問題だ。

13時
尋ねるのだ。教えられたから尋ねるのだ。
増える、増えないは問題ではないのだ。
食欲も問題ではないのだ。
私は、なんだか、もっと恐ろしく 大きいもののために尋ねるのだ
と、尋ねてみたところ、飯だけなら大盛りになるとのこと。
お願いしますっと音高く即答ぎみ。
選択できる食事メニューをみてみる。
3月2日から選択できる。
3月1日退院なのに。
3月3日のひなまつりメニューがなにやらうらやまC。

17時
レバーを押し下げると、湯が蒸気を立てながらほとばしる。
熱を体に感じながら明日この身に起こるであろう手術を想像し、105cm-Aカップが震えるぞハート。

18時
夕食。
飯は大盛りになっている。
が、食後すぐ地下売店で巻いてあるサンドイッチみたいのと、巻いてある鉄火巻きみたいなのを購入。
手術前食事滅亡の時間まで後150分。

え?明日おにぎり50円オフ?!
畜生!!



28日

01時
おにぎり割引が気になりすぎて夜中に目覚める。
セールがあるからおにぎりは美しいんだ。
そういえば、地下ローソンでホーキーポーキーなハーゲンダッツ買おうとしら売ってなかったんだよね。
あれ?ファミマだったっけ?

07時
手術着に替え、点滴が入る。
チューブを上がってくる空気が気になる。
火曜サスペンスなら遺産か借金か弱みか恨みか何かで胸をかきむしっている頃合なのだろう。
何事もなく10分経過。
もうすぐ水分摂れなくなるから点滴なのか。
手術前水分滅亡の時間まで後120分。

08時
自分以外は食事をしているという状況。
なぜかPCの画面がにじむ。
くもりガラスの向こうは ゼロワンの街。

09時
ここからは飲むのすらダメ!ゼッタイ!
急に喉が渇きだした気がしないでもなくもない。
今回はボルトっつーか釘っつーかなチタンパーツを抜くっつーかはがすっつーか骨に癒着しているのをたたき出すっつーかんじらしいので、あまり時間はかからないらしい。
あ、あと、膝の内部を覗き、どうなってんのか確認するらしい。
つーか、オレのメインは確認のほう。
願わくば不調の原因が判明し、更に願わくばその原因を取り除けますように。

11時
落とすように言われた。
前回おっけーだったのに。
これでどっちが上なのか判別できなくなった。
ひげよさらば。

13時
手術開始。
麻すUIが効いきた
かゆ
うまか です

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